ゲータレード
ゲータレードとの出会いは小学校1年生の春の土曜日の午後だ。お母さんが水で溶いてつくってくれた。こんな変な味の飲み物をアメリカ人は飲んでいるんだなあと感心した。アメリカ土産だった。アメリカ土産の変な味といえばスイカのガムだったが、ゲータレードは変な味ながら、俺は夢中になった。
当時アメリカはレーガン政権で、この世の春を謳歌していた。レーガンに「悪の帝国」とよばれたソ連はユーリィ・アンドロポフがその手下KGBを世界中に暗躍させており、これは結構長く続いた。そんな世界情勢なんか知る由もなく、俺はゲータレードのグレープフルーツフレーバーの向こうに、アメリカを感じた。
だが、この味は小学1年生が言葉にすることは難しく、近所の友達も学校の同級生もゲータレードなんか飲んだことないので誰にもこの感動をつたえることが出来なかった。
その後もゲータレードは日本で普及することはなく、ポカリスエット(恐ろしい名前だ)というものが日本を支配し、アメリカ人の会社のアクエリアスはその後塵を配していた。NCAAなるものも出たが、いつの間にか消えてなくなった。ゲータレードは雪印が扱い始めたが、雪印のやる気のなさと、不思議な味に阻まれたのか、メジャー化することはなかった。
が、ゲータレードが復活した。あろうことか、サントリーがNCAAを捨てて(?)、ゲータレードをフィーチャーし始めたのだ。
が、が、
味が違うよ
あ、味をロカライズしたらしい。
よしてくれよ。俺はあの変な味のゲータレードが好きなんだ。
俺のゲータレードを返してくれよ!
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