トランペット吹いてないなあ
学生のときはトランペットを吹いてきました。トランペットが吹けるとカッコウよく見えるという人もいるし、吹けるというと吹いてみて、と言う人がいるけれど、ギターやピアノのように自分ひとりで和音が出る楽器じゃないので、イメージほど格好いいものでもないし、一人で吹いてさまになるのは、本当に一握りの上手な人だけ。ジャズが吹けたりするとまた違うけれど。
実はトランペットは金管楽器の中で一番価格帯の安い楽器です。構造がシンプルだから。プロが使っているものも20万円から30万円くらいのものです。そのくらいの金額になると学生でも多少無理をすれば買えるので、結構学生も贅沢な楽器を使っています。(ほかの金管楽器だとこういうわけにはいかない。ホルンだとプロが使うのはもうとてもとても...)
僕が使っていたのはYAMAHAのYTR-8335HGSという、これまた学生には価格的にも、技能的にも多少無理っぽいモデル。高いから技能的に無理っぽいというわけではないんですが、その仕様が「ちゃんと練習しないと大変だけど、ちゃんと練習すればほかのモデルに比べて重厚な音が出るし、感情が豊かな音が出る」という仕様だったからなんですが。
当時(も今も)学生たちには舶来信仰みたいなのがあって、やはりトランペットというとVincent Bach Stradivariusが大人気なわけなんですが、そりゃBach Stradはいいかもしれないし、王道だし、ほしかったけれど、なんか中学生とかまでBach Stradとか手に入れちゃってるのを見ると「なんかそれって違うんじゃないか?」と思ってしまって、じゃあやっぱYAMAHAだろうと思って、当時YAMAHAでイバってて一番イカす(そして吹くのも大変な)モデルを手に入れたのです。斜に構えているって言われればそれまでなんですが。
YAMAHAの8335系はHGSのあとXENOシリーズというモデルになった
XENOは専用工場で作り始めたと聞いたことがあったけど(昔の記憶)RGSはHGSの直系なんだろうなあと思ったら、RGSは支柱1本ゴールドブラスベル、Sは支柱2本イエローブラスベルで、HGSのような支柱2本ゴールドブラスっていうのはやっぱりなくなっちゃったのかなあ。
最近Bachはこうしたモデルも出してきたようで。
スチューデントモデルとStradの間にバリューモデルというか、軽い吹奏感で豪華な仕様で、値段がやや安め?
んで、YAMAHAにしたのは「舶来楽器は固体差が結構あるので、誰かについてきてもらって試奏しないと買えないけど、国産だと固体差が小さいから型番さえ同じならあんまり問題ない」っていうはなしだったから。
実際YAMAHAの高いモデルも(舶来の高いものとおなじように)1本1本職人が手で作っています。(普及価格のものはベルといって先の広がったところが機械で作るらしい)が、さすがにそこは日本人がやることなので、精度がとても高いそうです。実際海外のプロでもYAMAHA使用者は結構いるようですね。
もう最後に演奏会で吹いたのは10年以上前の話になって、それからぜんぜん吹いていないですが、ちゃんとまた吹くことができるように、手入れしておこうかなとおもいました。
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