電話機のUIに思う
京ぽんを買ってからはメインの電話が京ぽんになっていて、SO505isをよく持たないで出かけたりしています。電話番号としては相互に転送なのでどちらかを持っていればつながるわけですからね。
フルブラウザに関して言えばSO505isで試してみたjigブラウザもそこそこ使えるなとはおもいました。だけれどもPDCでパケット代を払いつづけるつもりはないなあと。FOMAになったら考えます。
Scopeに関しては作りこみの甘さがどうもなじめませんでした。いずれも今後のアップデートには期待しています。(それと僕自身がPDCから去らなければならない。)
そうした中ではやはり持ち歩くブラウザとしては京ぽんのOperaは(比較的)高速で再現性も高いから今の時点ではベストなんだろうけれど、(ネイティブアプリなんだからJavaでかかれている上記2つのフルブラウザより高速に動作するのはあたりまえ)電話機の他の機能との間にUIの一貫性がないというのはやはり痛いです。これはiアプリなどでフルブラウザを実現する方法でも起こる問題なのだけれども、京ぽんの場合、この問題が「そもそも機能が不足しているか中途半端」という問題とあいまって、本当に惜しいことをしています。
持ち歩くブラウザとしては最強なのだが電話やPDAとしてはムカつく
これは僕の京ぽんの記事を紹介してくださっているページでの、僕の記事の紹介文なのですが、まさしくそのとおりなのです。
京ぽんに限らず日本の電話機デバイスにおけるUIの致命的な問題は、日本のメーカのUIに関しての認識が足りないということと、海外メーカの良質(かもしれない)UIの導入が「日本語入力」という障害があってなかなか入ってきづらいことにあるのではないかな?と思っています。
日本のメーカのUIに関する認識といえば、5年くらい前、ある日本の大手電機メーカに赴いたときに、あるデバイスのUIについてそのメーカのエラい人に「UIのガイドラインがない」ということを真顔で、かつ問題として捕らえていない表情で言われたことがあることをおもいだしました。
「そんなもん、ないよ。設計主任者ごとに、ちがうんだ。」
そのとき、話にのぼっていたデバイスは電話機ではないのだけれども、当時国内でだいぶ普及していた(というかどこの家庭にもある)デバイスで、僕はどうしようもない気持ちをお土産にもらって帰ってきたのです。
そういう「基本的な考え方がない」状態っていうのは5年間努力したからといって大幅にどうにかなるものでもないでしょう。だからといって海外のメーカのUIが良質だと思うのは幻想なのかもしれないけれど、少なくともUIを「ソフトウェア」として考える海外のメーカ(日本のメーカはUIまでハードウェアとして考えているんじゃないか?)にはよりいっそう期待するところであります。
ただ、僕自身は海外メーカの日本語入力にもこっぴどくしてやられているので、過度に期待することが出来ないでいたり複雑なんです。
いつになく辛辣なエントリですが、電話機デバイスの開発にかかわっている方々には、とくに日本のメーカの方々にはマジメに考えてほしい問題なのです。
いや、電話サービスのほうにも問題がたくさんあるわけですが、その辺の話はまたおいおい。
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コメント
同じところから立て続けにTBが三連発もあったので重複は削除。
最初なんかの嫌がらせかと思った。
投稿: akst | 2005.03.29 13:15