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2005.04.20

普通の自転車にない、リバイブの悩み


リバイブはいろんなところを調整して座る(こぐ)ポジションを決めることが出来る自転車です。これはほかの自転車にはない仕組みで、ハンドルの高さ、ハンドルの角度(ステアリングの具合につながる)、シートの高さ(斜め)シートの前後、背もたれの上下が調整ができるようになっています。(残念ながら背もたれはリクライニングしません)
これが何を意味するかというと、乗る人を選ばないということなんですが、それ以外にも大きなメリットがあります。

乗る人の体調や気分、周りの状況にあわせて最適なポジションで乗ることが出来る。

実はこれはすばらしい仕組みなんですが、多少悩ましいこともあります。

ポジションの例を書くと

<市街地で歩道と車道を半分ずつくらい走って、信号での停止も、人への注意も多いとき>
ハンドルのステムは短め、チルトは前(おく)のほうへ(ステアリングがクィックになる)、シートは低め、シート座面は後ろのほうにスライドさせて体全体が起きた状態で走ります。これは低速での安定性と漕ぎ出しの力のいれやすさを重視したスタイルです。

<高速にぐいぐい漕いですすむことが出来るか求められるとき>
ハンドルのステムは長く引き出し、手前にチルトさせ、シートは高めで座面を幾分前にスライドさせ、身体全体をうしろに反った状態でこぎます。そうすることで力強く漕ぐことが出来るし、直進安定性も高まります。

トランクバッグに荷物が多いときと雨のときは市街地と同じようにします。そうしないと重心バランスが後ろになりすぎて、漕ぎ出しや段差で前輪が跳ね上がることがあるからです。雨の日に重心が後ろすぎると前輪がすべります。(こういう前輪の問題は普通の自転車には考えられないので多少注意が必要)

体調によるポジショニングは微妙で、前者がよい場合もあれば、後者がよい場合もあります。
前の日に最適だったポジションが次の朝最適とは限らないので、朝は結構
「なんで昨日の僕はこれでOKだったんだ?」とかおもいながら、途中でおりて調整したりしています。

つまり、そのときに乗っているポジションが正しくアジャストされていればすごく乗りやすいのだけれども、そうでないときはいったんおりて最適なポジションをみつけだすためにいろいろトライしてみる必要があるのです。

普通の自転車は(リバイブはどちらかというとシティービークル、そうママチャリです)アジャストするのはサドル高さくらいですから、毎日そんなに変更しないし、多少のズレも大して気にならないものなのですが、リバイブのようにここまで細かくアジャストできると、ちょっとでも体調とか走るところのコンディションに合わないと乗りづらくなっちゃうという、便利なのが逆に不便というジレンマが発生しちゃうのです。
(だけどジャストにアジャストできれば、どんな自転車にもない快適性を維持して走りつづけることが出来る)

この状況にジャストにアジャストする習慣は別のところにも影響を及ぼします。たとえば乗る姿勢がぴったりなんだからギアもぴったりあわせて走るようになります。普通の自転車の何倍もギアチェンジをすることになります。普通の自転車なら、多少重かろうが軽かろうが、「まあいいや」というかんじでギアチェンジをしないで走ることってありますね。でもリバイブではそれがないのです。とにかくガチャガチャ変速することになります。ちょうど小排気量のマニュアルの自動車をスムーズに燃費よく走らせるイメージです。

こういうことがいいことかわるいことかわからないけれど、フルオーダーメイドみたいな状態で走ることが出来る快適な自転車というのは、本当にそのときに快適な状態にするにはいろいろコツがいるのです。面倒といってしまえばそれまでだけど、だけれども道具っていうのは自分にぴったりあった状態でつかうのがベストと考えている僕としては、面倒なのは悩みだけれども、これはこれで快適なことだとおもっています。

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コメント

いやはや実に同感。
無段階調整機能というのは、確かに悩ましいですね。走っている最中でもポジショニングに違和感があると、その場で止まって調整してみたり。特にステム長と角度はよく変更します。最大に引き出した場合を想定したワイヤー類が、短くした時にやたらと余ってしまうのが玉にキズ、かな。最大に伸ばすことは無いのでいっそカットしてしまおうかとも思うのですが、ちょっと不精しています。
ギアチェンジも頻繁に行ないますね。ディレイラー、プーリー、スプロケット、チェーンといったパーツは、かなりこまめに手入れをしています。

投稿: 川上 相知 | 2005.04.20 22:38

川上さんこんにちは。
そうなんですよね。そもそも昨日のベストポジションが今日のベストとは限らないというのも(贅沢な話ではありますが)悩ましいです。しるしをつけていればいいという問題じゃないんですよね。
ワイヤは気をつけないと妙にテンションがかかってしまったりしますね。最初なにがおこったかわからなかったです(苦笑)
変速系は結構これも悩ましく、ワイヤーは3回切りました。まめに手入れしてやらんと本当にいかんですね。
ちなみに、あまりに変速が頻繁で(距離もそれだけのったんですが)グリップシフターを1回交換しています。これは中のラッチが消耗したせいです。グリップシフターが消耗品になるとは思わなかったです(1年弱)

どれもまあ、贅沢な悩みですけれど。

投稿: akst | 2005.04.20 23:50

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