シャアが上司なんて
ガンダムっていうのは、僕ら団塊ジュニアの共通の戦争体験なんじゃないかとおもいます。知らない(見てない)人は時々会話に加われなくてさびしい思いをするようですが、市場が拡大してその共通認識というのもいいかげんなものになってきちゃったなあとおもいました。
R25の2005年5月27日号をおもむろに眺めていて、「シャア・アズナブル」のところを読んでいたらとても違和感を感じたのです。
「上司としてのシャア」
シャアの見方がとてもおかしなことになっています。考えても見てください。あんな赤くて斜に構えた年下の野心家が上司にいたら大変ですよ。実際シャアの部下は片っ端から大変なことになっています。
デニム、ジーン、スレンダーは言わずもがな、クラウンなんて丸コゲですよ。アカハナもイワンもラムジ(映画ではラジム)も(隠密作戦で黒づくめで出かけていったのに隊長のシャアは赤いし)、リー・ホヮン、ジッダルはシャアのよけた弾にあたったし、ドレンもトクワンもマリガンもねえ。デミトリーなんか「知らなかったからいいや」となかったことにした(さらに映画では省略された)
クワトロ・バジーナと偽名をつかってエゥーゴに参加したあとだってアポリー、ロベルトは言わずもがな、結局カツもカミーユも不幸になっています。
だいたいファートガンダムでもZガンダムでも、シャアがジャブローで作戦行動していると部下はシャアがよけた弾にあたっちゃうんですよ。
いやもうこれ以上書いていても大人気ないだけなんですが、すこし冷静になって考えてみたとしてもまあ、よっぽど口うるさい(「弾幕薄い」)ブライトさんのほうが、結構まっとうな上司であります。
ガンダムという枠組みが大きくなって、いわゆる「共通認識」というのがあいまいになっているのはわかるのですが、無理やりひとつの共通認識としちゃおうとするマスコミや送り手側の意図には多少違和感を感じるのです。
映画公開にあわせて、というのはわかるんですけれどね。
(ちなみに、ガンダムの映画というのはいつも大事なところが抜けています。ザクレロとか、マロングラッセとか)
シャアのような位置付けのキャラクターというのはその後何人も出てきました、が、まあ本人を超えるものは出てこなかったというのはこれもまたみんなの共通の認識でしょう。でも僕としては「ニセモノ」といわれたり「タイガースファッション」とか揶揄されたりする赤メガネ、そう、ハリー・オードのほうが愛すべきキャラクターなんじゃないかとおもいました。
いや、まあ、彼は彼で、アレなんですが。
関連リンク
Quattro's SIDE -birds in basket-
の
第2回 シャア・アンケート回答結果その7
| 固定リンク
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- グラナダ条約(終戦協定)(2010.03.28)
- ローマイヤ先輩(2010.01.12)
- お台場ガンダム(8月いっぱい)(2009.08.11)
- 昭和くさい高校球児(2009.03.31)
- 子供を育てている情景のコミック(2009.02.06)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 初詣に昌三ゆかりの鈴鹿明神社(2010.01.03)
- 今日は是清(2009.05.27)
- それでも紀伊国屋に本を買いに行く理由(あと、amazonも使う理由)(2009.05.26)
- 子供を育てている情景のコミック(2009.02.06)
- ジハイドロジェン・モノオキサイド みたいな感じ(2008.06.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント