プロトコル そしてテロリズム
今週、仕事中の休憩時間に「プロトコル」の話をしました。なんで海外で日本の携帯でしゃべれるのか、という話題。プロトコルが同じでローミングできる(個別認識IDの情報なんかも含めて課金もできるから)から、なんですが、普段プロトコルがどうのこうのなんて意識しないものですね。プロトコル、この場合はこっちの意味です。
IT用語辞典 e-Words : プロトコルとは 【protocol】 ─ 意味・解説
さてプロトコルというのはこういう狭い意味合いでよくつかうものですが、実はもっと広い意味合いで多く使われている言葉でもあります。
そう、京都議定書なんかでいうところの、議定書、取り決めですね。基本的に二者以上間の取り決め一般をプロトコルっていいます。(条約、議定書なんていう言葉はいっぱいあって、アグリーメントもトリーティも、まあ、ニュアンスは違うんですが)
そういうことを考えいていたら、フォーサイスのある小説(と映画)を思い出しました。
「第四の核」。若き日のピアース=ブロスナンが出ていますが、007とはちがって、KGBの工作員の役です。KGBの工作員が準備する核テロと、それに対するカウンターインテリジェンスの暗黙の闘いを描いた映画です。
この「第四の核」の原題が"The Fourth Protocol"直訳すると「四番目の議定書(で取り決められたこと)」です。こういうときにもプロトコルは使います。ちなみに、なんで「プロトコル」を「核」と訳したかというと、米英ソ間で締結された核不拡散条約のなかで将来実現するであろう核兵器を規定する4種類の議定書の4つ目に該当する核兵器だったから、ということなんですね。いい訳題ですが、プロトコルというのは核兵器のことじゃあないです。
冷戦がおわってから最近こういう形(KGBとか)の危機はなくなりましたが、違う形でいろんな危機があらわれてきています。しかも今度は相手はルール無視ですから(KGBとの間にも暗黙のルール、そう、プロトコルがあったのはこのビデオをみるとよくわかります)、それをかんがえるとちょっとゾっとします。
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