フィナンシェと「サミュエル・ゴールデンベルグとシュミュイレ」
写真はメゾンカイザー(パリのMAISON KAYSERの日本の店)で売られているフィナンシェ。105円也。フィナンシェってのはインゴットの形をしたカタに生地を流し込んで焼くと、黄金の金塊のような形になるからフィナンシェというとおもうのだけれど、これは小さいの。インゴットの形でもないし。
いつもフィナンシェをみたり食べたりすると「サミュエル・ゴールデンベルグ」という名前を思い出すのです。ムソルグスキーの「展覧会の絵」の中の1曲に出てくるユダヤ人の大金持ちの名前なのですけれど、僕にとって金塊とかフィナンシェとかいうフランス語は(ファイナンスという英語も)大金持ちのユダヤ人のイメージなのです。ブルームバーグとか、ベルグ、バーグのイメージはそんな感じ。いっそのことハンバーグも金塊の形にして焼けばいいんだ。
「サミュエル・ゴールデンベルグ」は一人で「展覧会の絵」に現れるわけではなくて、もう1人の貧乏なユダヤ人の爺さん「シュミュイレ」と一緒に現れます。曲(演奏)は大地主サミュエルが貧乏小作人のシュミュイレに力づよく金を取り立てに行き、シュミュイレは弱々しく払えない言い訳をするというダイアローグがモチーフなのですが、このフィナンシェを見ると、これはサミュエルのほうじゃなくて、シュミュイレのほうなんじゃないか?インゴットではくてコインなんじゃないか?とか思ってしまったのです。だって、小さいし。
味はさすがに美味しいです。105円だからインゴットじゃなくてコインでもOKです。でもこれはイメージ的には「展覧会の絵」で言えばシミュイレですね。
どちらかというと僕はサミュエルではなくてシミュイレのほうに近いので、美味しく頂きました。ごちそうさま。
(フォローになっていない...おいしいんだって。おいしいし手軽だし好きですよ、これ)
関連リンク
All About:日本風にアレンジすることのないパン メゾンカイザー
「展覧会の絵」について突っ込んだ話はまた次の機会にでも。
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