バファリンは半分がやさしさなら バッサニンは価格が半分なのがやさしさ ドリエルは価格のほとんどが厳しさ
この夏はずっと具合悪かったですが、まだ具合はよくないっちゃーよくないです。
僕は頭痛もちでいつもアスピリンを持ち歩いていたのですが、バイエルのは1錠でよいとしてもアセチルサリチル酸は500mgで、バファリン(半分のやさしさでないほうの成分アセチルサリチル酸)の330mg x 2錠のほうが効くなあと漠然と頭痛の頭で薬局に入っても、なんだかその価格にバファリンはやっぱ買えないよとおもってしまう貧乏性なところがステキでしょう、オレ。
そこでかんがえたのが「ゾロでいいや」ということ。ゾロっていうのは、「あとにつづいてゾロゾロでてくる同じ成分の薬」という意味の言葉であまりいい言葉じゃないので、最近は「ジェネリック医薬品」というような運動もおこなわれています。
同じ成分なら薬価が安いほうが懐にやさしいので、僕はわりにゾロを探して買うのですが、薬局によっては
「○○と同じ成分で低価格!」
というポップを出しているとことから、ゾロ(ジェネリック)の存在を知らない店員しかいないところまであります。郊外の大きなドラッグストアではゾロが特価品として出やすいですが、急に頭痛がして駆け込んだ街の薬局は扱っていても出してくれなかったりします。
先日、恐ろしく頭が痛くて薬もお金もを持っていなかった僕は薬局に駆け込み「どこのでもいいからアスピリン製剤ください。ゾロがいい、ゾロない?」と店員さんに聞くと「ゾロはないよ」っていう後ろにバッサペインがあるんですよ。頭痛もひどいし態度にむかついたので、大声で「あるじゃねえか!探さないで『ない』とかいうな!」と店じゅうに聞こえるようにいいました。慌てて恐縮してましたけど遅いよ。あるならさっさと出せ。薬局にくるのは症状に困っている人なのだから。
元祖バッファリンA。
これだってバイエルアスピリンが元祖じゃねえかとはおもうけど、パッケージも中身もだいぶ違うからこれを元祖としてもいい気がします。半分がやさしさだしね。
バッサニンA 似ているんだか違うんだかというパッケージ。名前も。
こっちはバッサペイン。パッケージも名前もだいぶズレてきた
ほかにバッサリンというのもあります。これはVassalinだったかな?Vなんですよ、Bじゃなくて。
バッサニン、バッサペイン、バッサリンともに、50錠でバファリン20錠パッケージとほぼ同じ価格。
やさしさの勝負どころが価格なのです。
ま、薬というのは医師、薬剤師の指導のもと、症状に合わせて有効な成分が体に安全な範囲で作用すればいいので、ミテクレの問題じゃないんですが、ゾロといわれるのがいやなら、ちゃんとパッケージング(ネーミング)も考えないと、いつまでたっても「ゾロ」っていわれつづけちゃうんじゃないかな、ともおもいます。
ついでに「メンソレータム」と「メンターム」の関係。これは「メンターム」の近江兄弟社が1974年まで米国メンソレータム社のライセンスで生産していたものの、この年に経営破たんし、ライセンスをロート製薬に売却します。その後ロート製薬は米国のメンソレータム社を買収して、自社の製品ラインナップにメンソレータムブランドのシリーズを展開するようになります。近江兄弟社はその後再建するにあたり、生産ラインをつかって「メンターム」を発売するのですが、このあたりはどうも近江兄弟社にとっては「黒歴史」みたいですね。(SM○Pの森君みたいだ)
もっとついでに「ムヒ」と「ムニ」これはどっちも池田模範堂の製品。PCパーツ風にいうと、リテールが「ムヒ」、バルクが「ムニ」。「ムヒ」の語源は「他に比べるものの無いもの:無比」なのに、自分で「唯一無二」の「ムニ」をだしているあたりが面白いですね。
さらについでに、いま話題の睡眠改善薬「ドリエル」。同じ有効成分を含んでいて価格が数分の一の薬が存在しますが、これはゾロじゃなくて、別の症状に対する薬です。別の症状に対する薬の「眠くなるという副作用」を「主な作用」にした薬なのでうすね。(そうかんがえるとドリエルは高すぎるんじゃないかな。)
医薬品は用法、用量を守って、医師、薬剤師の指導のもとに適切に使用しなければなりません。
<追記>またあたらしいのがみつかりました。バリファックス。詳細はこちらから。
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