戦士たちの挽歌 フォーサイス
泣き言を許してもらえれば、疲れているし、忙しいし、睡眠不足。
その合間に読むのはやっぱりフォーサイス。
戦士たちの挽歌―Forsyth Collection〈1〉
角川文庫
ロンドンの寂れた街角で、足の悪い老人が二人組の男に襲われた。犯人は殴る蹴るの暴行のうえ、財布を奪って逃走。被害者は脳内出血で、身元不明のまま死亡してしまう。やがて、犯人は目撃者の証言によって逮捕され、誰もが有罪確実とみていたのだが…。表題作「戦士達の挽歌」をはじめ、結末の意外性が存分に楽しめる三編を収録。物語の醍醐味が凝縮された、珠玉の短編集。
短編集なら大丈夫かと思ったのですが、フォーサイスの短編は普通の作品の濃さのまま(もしくはより濃く)短くなっているので、あいかわらず何ページか読み戻さなくてはいけなかったりする、「よく読ませる」作品です。
「オデッサ・ファイル」にあるような最後の意外な結末が、短編でもしっかりいい味を出しています。
本当はアヴェンジャーが読みたいんだけど、ちょっとお預けです。
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