このCDは、おかしないきさつで見つけたものです。僕はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」のチェコの楽団が演奏しているものをamazonで探していたのですが、なぜか検索にこいつがひっかかりました。
シンフォニエッタの第一楽章が収録されているのですが、それのどこが「元気の出るクラシック」なのか、僕にはよく理解できません。(ヤナーチェクの音楽で元気が出るというのは、多分すこし特殊だとおもう。僕はまあその特殊な部類にはいるのだろうけど、あまり一般的ではないと思います。)
「シンフォニエッタ」についての話をする上で、必ず出てくるのが「ソコル」です。スラブ系の言葉で隼だとか鷹だとかを意味する言葉ですが、チェコでは「民族主義的体操団体」(そんな日本語は今作った)のことをさします。民族主義と体操がどうつながるのか?21世紀の日本にいる僕らには今ひとつわかりづらいことなのですが、当時のチェコ(スロバキア)の民族主義と民主主義の萌芽、そしてその結実としての「ソコル」については、福田先生という方が書いていらっしゃるのでそちらをご覧ください。
シンフォニエッタへの軌跡 ― ソコルとヤナーチェクと「愛国心」

身体の国民化
多極化するチェコ社会と体操運動
さて、ソコルの話は福田先生が総括してくださるとして、シンフォニエッタのもうひとつの特徴は「バンダ」です。
この「バンダ」っていうのは、オーケストラの編成とは別にいる、ファンファーレを吹く金管演奏者たちのことです。たいていエキストラ(通称トラ)がやるわけですが、シンフォニエッタの場合
第一楽章:バンダとティンパニだけが演奏する
第二~四楽章:オーケストラ(ティンパニ含む)だけが演奏する
第五楽章:オーケストラとバンダが演奏する
っていう感じです。第一楽章は、オケの人は座ってるだけ。間の楽章はバンダのひとがたってる(ことが多いとおもう)だけ。最後はみんなで演奏。
演奏していない間はだまーってる。おかしな感じがしないでもないですね。
ちなみに、今は亡きアルフレッド・リードの第四組曲「音楽のまち」(The city of music)でもバンダが出てきます。第一楽章だけ。
僕はこれをリード翁自身の指揮で演奏したことがあります。バンダとして。
(トラじゃなくてメンバーで、バンダの編成を組んだ。)
リードの組曲はこのCDにまとめられています。
この曲は三楽章構成でバンダの出番は第一楽章だけ。だからバンダは最初にパ~ンって吹いて、あとは曲が終わるまで舞台の横で立ってるだけなのです。なんていうか、本番(っていうかゲネプロ)まで気づかなかったのですけど、あれって結構間抜けでした。
ちなみに、音楽のまち(The city of music)って群馬県高崎市のことです。(作曲のいきさつ)
さて、話を戻して、チェコのオケによるシンフォニエッタの演奏は見つかりました。
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でもまあ、元気の出る音楽じゃあ、ないとおもう...やっぱ。バンダ(ファンファーレ)があるにしても。
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