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2007.10.29

「この駅名に問題あり」

この駅名に問題ありこの駅名に問題あり
楠原 佑介

草思社 2005-04
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地名研究家として、日本の地名のあり方に警鐘を鳴らす楠原佑介氏の著書。

僕が出た大学は、「都市論」みたいなのを研究しているところがあって、そういう意味では都市論というのは興味のある分野だし、その一部として「地名研究」っていうのは重要なファクターだと思います。

品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない。これはわりと知られた事実。
そういう日本の地名や駅名のつけかた、あり方について、考えさせられる著作だった。また、地名を研究するということについて、そしてこれまでの活動はとてもすばらしいことだということを認識した。

だけれども、あえて言えば、この著作はすこしアレだった。問題をグローバルに(「外国人がみたら、どう思うだろう」など)と言うかと思えば、500m程度の位置の違いをもって、その駅名に異議を唱える(新御徒町)など、そのフォーカスが極大化したり極小化したり、読みづらかった。
たとえ話に文革をもってきて批判するってのは、あまり賢明じゃないと思う。(注)

地名の問題ってのは、そのフォーカスが大きくなったり小さくなったりするのは(その地名、地域の勢力、影響などによっと左右されるから)当たり前だとしても、そのフォーカスがすこしズれているような気がした。(大きいほうにも小さいほうにも)

読み終えた印象は「川島令三氏の著作を読んだような後味」。

実際のところ氏の活動は、その活動自体はとても有意義だし、文化的側面からもとても重要だと思います。だから余計に、「べき論」からすこし距離を置いて、現実的な提案をされたほうがよいと思う。そうでなければ、広範なシンパシーを得られず、運動として失速する。(戦後の日本の野党と同じ。)

(注)意見の合わない相手を「ファッショ」だと批判すること自体が「ファッショ」だという矛盾、とはちょっと違うけど、まあ、文革みたいなのはそれをまともに相手にして批判すること自体、ちょっとアレ。もう、文革なんていうのは、アレなんだからしょうがないじゃん。(肯定するわけじゃないけど、歴史的事実なんだからしょうがないというあきらめがないと、人類に未来がないでしょうに。)

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