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2007.10.07

ハードディスクあれこれ (RAID5では実は5台のHDDが必要じゃね?ってこと)

今日はわりと面倒くさい話。

僕はわりと毎年ハードディスクを買い換えることにしています。

理由は、

1. HDDは機械的デバイスなので物理的寿命が(使用方法による論理的寿命よりも早めに)来ることの多いデバイスである。(MTBFがどうのこうのという問題はまあ、HDDに関してはよく議論される。)

2. HDDに保存されているデータは、PCを利用する上で、たいてい再入手性が低く、その価値が大きい。
つまり、DVD(映像)ソフトやアプリケーションなど購入できるものについては、CDやDVDのメディアで供給されるから割と保存がきくし、必要なら購入すれば(金銭的な対価を支払えば)復旧することができるけど、デジカメのデータとかメールとか自分が書いた文章とかのアーカイブは、一度なくしたらそれでおしまいだから、逆に価値は(自分にとってだけだけど)高い。

3. 蓄積されるデータの大容量化(っていうかその増大)のペースと、供給されるHDDのペースはほぼ同じくらいで推移するけれど、バックアップデバイスの進化はそれにくらべて遅れがちなので、昨今HDDのフルバックアップは費用対効果の面で難しいから、上記の平均故障間隔からかんがみて、1年程度で更新(買い替え)するのは、(不要になったHDDを売って資金の一部にするときのリセルバリューから考えても)合理的。

4. データは年々肥大化するし、HDD大容量化と低価格化のスピードが速いから、早いタイミングで大容量のHDDに乗り換えて(データを移し変えて)使うことは、費用対効果の面でも悪くない。

そういう理由で1年に数回(手持ちのHDDをいっぺんに更新することはいっぺんにお金がかかるので、半年ごとくらいに半分ずつ)HDDの入れ替え(購入->データ移行)を繰り返します。

さて、ここ数年、HDDの大容量化だけではなく、単純にHDDが増えてきました。これはとりもなおさずデータが肥大化して、1台のHDDに詰め込めるデータがそれほど多くなくなってしまったからなのですが、こうなってくると結構収拾がつかなくなるんです。そうなると、結構管理が面倒になってきます。
とくに、PCにHDDを多く内蔵させるとなるとPCの電源容量の点で、非常に不安が出てきます。
だからといって、1台1台を外付けにして付け足していくと場所も電源(コンセント)もいっぱい必要になっちゃう。

そういう理由で、去年、4台のHDDをいっぺんに内蔵し、外付けHDDとして使えるHDDケースを買いました。


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僕はこれに250GBのHDDを4本突っ込んで(行きがかり上違う型番のものが2種類x2本というちぐはぐな構成になってしまったけど)、それそのまま4台の外付けHDDとして使うことにしていました。
(これは4台のHDDを1台にして使うJBOD-またはストライピングともいう-としてつかえたわけですが、JBODを使うとHDDのMTBFは統計的には1/4まで低下してしまうということは買うときは考えなくて、使い始めてから気づいた。)
1TBのHDDとはいっても、中身は250GBを4本(つまり、HDD1台1台それぞれ)使うことが一番安全だったりするので、結構フラストレーションが溜まっていました。(Windowsから見えるドライブがやたら増える)

そこで、最強に強まった僕の物欲が、突然投売りになっていた(っていうか相変わらず旧世代製品の投売りに弱いなぁ、俺...)バッファローのTerastationを購入してしまった。

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さて、いまさら160GBx4本で冗長性(安全性)を考えてRAID5で使ってみたところでいまさらありがたくもなんともないので、500GBのHDDを4本買ってきて適当に換装して、1.5TBのRAID5のNASとして使うことにしました。NASはネットワークに直接接続できるHDD(っていうかファイルサーバ)なので、単独で勝手に動いてくれて便利なのです。(あまったHDDは適当に売る予定。それが資金の一部になると皮算用。)

というわけで、いま環境を構築中で、明日の朝にはデータの移行に取りかかれるのだろうな、と、この記事を書いていたら、いまさら大事なことに気づきました。

RAID5で4台のHDDを使うっつーことは、実は故障時に備えてもう1台同じ仕様のHDDを(使いもせず予備で)用意しとかなきゃならんのじゃないか!(つまり、購入したHDDの半分の容量しかつかえないじゃん、安全性を考えたら...ああ、もう1本かわなきゃ...HDD

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個人的には、さんざんっぱら「Terastationは使えねぇ!!」(遅い、パーミッションの設定に自由度がない、などなど)と言っていたのですが、それはオフィスで使うときの問題であって、個人的に自宅でLAN環境に使う分にはジョリーグッドですよ、やっぱり。競合製品(っていうか、パーツメーカのRAID対応NASキットなど)などに比べて、静かだし、結構設計がしっかりしているから。

でもまあ、今はDLNA対応の新しい(そして容量のデカい)やつがいいですね。

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あと、アイ・オー・データのやつも魅力的です。

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まぁ、ホットスワップ対応とDLNA対応で値段が高くなるので、そこは個人の使い方で選ぶのがいいとおもいますが、デカいRAID5対応のNASって、なれると便利ですよ、きっと。

corega 4BAY RAID対応LAN接続ハードディスクケース「HDD Bank TERA」(NASディスクレスモデル) corega CG-NSC4500GT
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coregaのこれはHDDが付属してこないので、最初にRAIDを組んだあとに、好きな容量のHDDを好きな数いれて、あとで増やしたりして使うこともできる。DLNAとホットスワップ、ホットスペアにも対応していて便利だけど、音が多少うるさいらしいです。

まあ、ちょっとRAID対応NASは個人でも使いやすいところに降りてきた感じがしますね。

(データ移し変えめんどくせぇけど...)

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ハードディスク復旧にはどれぐらいの時間と費用がかかるのか心配になってきました。 [続きを読む]

受信: 2007.10.15 10:17

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